昨日の画像から市販品と違う部分はこんなところです。
ソール面の刻印は通常の Classic Newport のヘッドそのもので、それをベースに作ったという事がわかります。
Classic Newport のヘッド重量は 340g でした。日本向けの特別仕様で 350g のヘッドの物もありますが、それには 350G の刻印が入っています。
そして TeI3 の初期モデルであればソールに “TeI3” のマークが入っているはず、その後のモデルであればフェース面にそのマークがついているはずです。
ですのでトライレイヤードを作る過程でできたパターであることは年代的にも納得がいくものだと思います。
そして二つ目の変わった部分はシャフトがフレアシャフトになっています。このフレアシャフトは当時の SANTA FE に使われていた物。
先端がラッパ形状で広がっているので、このシャフト自体はホーゼルに入っていないはずです。ではどうやって接着されているかというと、多分 SANTA FE のネックの上の部分をカットして、ホーゼルに入る径に削られているはず。
そしてそのネックから作ったパーツは接着され、さらにそのパーツに対してシャフトを接着していると思われます。
ここからが面白いところです。なぜこんな造りにしたのかって言う話です。
あくまでも想像ですが、ヘッドがオリジナルよりも重くなってしまい、重心が下がり過ぎてしまったので、ホーゼル付近の重量を上げることで重心を調整したのではないか?と思っています。
ただこれってフレアシャフトでなくてもできることなので、なぜこうしたのかはさらに理由がありそうです。
こういうパターを見ると本当に面白いですね。良いものを見せていただきました。T.K.さんありがとうございました。